微気候デザイン他 雅楽庭の情報誌 おかげさまで2019年4月 

ガーデンプランナー野瀬陽の「初春令月気淑風和」~初春の令月にして、気淑く風和ぐ~

4月、新元号の発表で沸き立つ今日この頃。これほど「春」がピックアップされた年は記憶にありません。風和らぎ、とはまだ言えない寒暖入り乱れる4月ですが、この時期一番に咲く花がレンギョウ。元気を与えてくれるビタミンカラーが大好きです!
レンギョウの花が散りかけると桜が咲き乱れ、雪国の短い春が通り過ぎます。毎年のことですが、花見をする前に気が付けば葉桜に...。う~ん今年もか!?

「初春の佳き月で、空気は清く澄みわたり、風はやわらかくそよいでいる」
先日発表された新元号「令和」。日本最古の歌集「万葉集」の「梅花の歌三十二首の序文」が出典元のこの元号「令和」に古(いにしえ)より自然を愛おしむ日本人の心や文化を感じ、家と自然を繋ぐ仕事を生業としている私にとってこの時代の誕生に立ち会えるのはとても嬉しい限りです。

(有)新光園の敷地内にお客様から気軽にご来店頂きお打ち合わせ出来る様にと店舗&併設展示場「ガーデンスタジオ雅楽庭」を立ち上げて早8年。新たな気持ちでもっとお客様から必要とされる仕事が出来るようスタッフ一同頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

昔も今も、そして未来も自然と寄り添う暮らし...。家と自然を繋ぐ庭、微気候デザイン。

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微気候デザインとは、蒸し暑い夏も寒い冬も快適に過ごせる住まい・まちづくりのために開発された設計手法のことです。

夏の暑い日、昔ながらの日本建築に入っていくと、エアコンもないのになぜか涼しく心地よい。

現代住宅の室内環境は建物周辺の微気候に大きく左右されます。

植物を建物の周りに植栽することによって風の流れ、夏や冬の日差しをコントロールし生活環境が改善されます。
川のせせらぎが聞こえるデッキの木陰で思い思いにくつろぐ人々。
植物は嫌い、メンテナンスが面倒、様々な考えがあると思いますが、自然を取り入れた環境作りをみんなで考える時代に入ってきたのではないでしょうか。

昨年のような猛暑、エアコンに頼ることなく微気候の工夫で乗り切れたら良いと思いませんか?

日本人は昔から住まいも文化も自然や四季の変化に寄り添ってきました。

温暖化が進む現代でも自然と共生することでまだまだ暮らしやすい環境づくりが出来るのかもしれません。

私たち庭づくりに携わる者の技術や提案力が試される時代がやってきます。
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微気候デザイン

建物周りの落葉樹。夏は葉が生い茂って日陰を作り、冬は落葉し温かな日差しを室内に取り込むことができます。

完成工事 「ともに歩む庭」新潟市I様邸

長年営んできたお店を惜しまれながら閉店したI様。新たな住居のお庭にお店のお庭から樹木や庭石、灯篭を移設し、住居周りを美しく、使いやすくリフォームしました。
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新潟市秋葉区お庭改修工事
引越し先の玄関。飛び石の階段で歩きずらくなっていました。
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新潟市秋葉区お庭改修工事
玄関前の階段は御影石の板石の階段に。灯篭も据えなおしました。
新潟市秋葉区お庭改修工事
店で使われていた板塀を目隠しに、衝立を扉として再利用。
新潟市秋葉区お庭改修工事
店の板塀を使った目隠しの前に飾られた水鉢。

スタッフ丸山のM's Garden

さてさて僕自身も雅楽庭の感謝祭イベントが楽しみです。皆さまのご来場お待ちしております!一雨ごとに木々の葉が膨らみ緑濃くなるこの季節大好きです♪

最近、庭先に植える樹木で人気なのが落葉樹。私もぜひおすすめしたいと思います。

この時期の新芽の芽吹き、花を咲かせたり、夏には柔らかな木陰を作ったりと四季の移り変わりを楽しむことの出来るのもおすすめポイントです。

建物のデザインに合わせポツンと一本だけシンボルツリーが植わっているのをよく見かけます。それはそれで良いと思いますが、どうでしょう、そういった木々って元気に育っていますか?枝先が枯れていませんか?

そこでやはり目には見えない土壌づくりが大事になっていきます。足元に低木や下草を植えたりすることで乾燥を防げたり、自然な環境に近づけることでお互いの健全な生育に繋がります。そんなお話もイベントで出来ればなと思っております。
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シンボルツリー 植栽直後
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微気候デザイン 新潟市
植栽一年後。土壌を整えることで限られた空間でも緑濃く健全に育っていきます。