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スタッフの田中です

だんだんと暖かくなってきてようやく春らしくなってきましたね

皆さんの身近にいる植物たちも長い眠りから目覚めてきているのではないでしょうか?

自分の育てている植物たちも活発になってきているので水をあげた次の日にはカラカラになってどんどん水を求めているものもいれば水を飲まず全く動きを見せないものもいます

そんな寝ぼすけには少しずつ太陽の光を浴びせて叩き起こしてあげようと思います。

仕事では会社の樹木を移動するために根巻きをしました。

木の大きさや根の張り方によって掘り取り方や巻き方が違ったり、掘り取った後も根の状態を見て枝を多めに落としたりそのままにしたりなど色々と学ぶことができました。

自分の寝巻きした木が移植先で早く元気になってくれたらうれしいです。

植物紹介

今回は植物単体ではなく苔をガラス容器に入れて育てる苔テラリウムを紹介させていただきます。

テラリウムとはラテン語で「テラ=大地」「リウム=場所」を合わせた言葉で透明な容器で植物などの陸上の生き物を育てる方法のことです。

一般的なテラリウムは密閉できるケースに多湿な環境を好む熱帯植物をメインに入れるものが多いのですが苔テラリウムでは乾燥に強い種類の苔を使えば密閉しない容器でも作ることができます。

今回は会社の敷地内にあった苔と山石の欠片をもらって苔テラリウムを作ってみました。

使うものは
・ガラス容器(今回は蓋なし)
・苔
・山石
・焼赤玉土
・砂
になります。

まず最初に赤玉土を敷くのですが容器が小さいこともありかなり傾斜をつけておきます。こうすることで遠近を表現できるのと正面からでも後ろの植栽が隠れることなく見ることができます。

次にレイアウト素材を配置します。
今回は石のみですが流木を入れてあげるとより自然感が出せますしミニチュアのフィギュアを入れて世界観を演出してもいいと思います。

レイアウト素材は基本的には植栽をしたら動かせないので素材一つ一つの表情をしっかりと観察してどの角度が一番かっこよく見えるか何度も置いては全体から見て確認します。

石の場合には親石や副石、添石など細かいルールのようなものがあるようですが、スペースが限られているので大きさが同じでなく角度と配置する列が揃わなければ自然な雰囲気になると思います。

その次に苔を植栽というより配置していきます。
種類によって育つ環境が違うので数種類入れる場合は育つ環境が同じものを入れると管理しやすいと思います。
深さのある容器の場合には上に乾燥に強いもの、下に湿気が必要なものと分けて入れると両方うまく育てられるようです。

最後に必要であれば化粧砂などを入れます。
今回は川や流れを表現したかったので少し明るめの砂を赤玉土が出ているところに薄く敷きました。

その後たっぷりと霧吹きをして完成です。その後の管理でも水やりで霧吹きをするのですが、霧吹きをすると苔が鮮やかな緑色になったり、石も色が濃くなったりと変化があるので水やりも楽しめます。

苔は種類によって適した環境が違います。日の当たる乾燥した場所、沢などの涼しく湿った所、森の中の日陰、水中などとても幅広い場所に自生しています。
また、苔は他の植物が根を張れないような栄養や土のない石の上でも育つことができ、その苔が発生しすることで他の植物や木がそこへ根を張って生息範囲を広げることができます。

そんな生命力に溢れた苔を庭のような広い場所がなくてもガラスの容器と少しの石や流木があれば涼しさや癒しを感じられる空間を作ることができるのでテラリウムはかなりおすすめです。

また、もう少し涼しさが欲しければ水槽を使って下には水を張り、壁面に植物を植栽したアクアテラリウムを、生き物が好きな方にはアクアテラリウムで魚を飼育してもいいですし、熱帯植物や水草を使ってパルダリウムにして楽しむのもとてもいいと思います。

自然の景色をミニチュア化しても良いですし森の中をそのまま切り取ったようなワイルドなレイアウトはとてもかっこいいです。

苔はそこまで成長が早くないのでトリミングもそこまでしなくて良く、水やりも霧吹きで簡単にできるので、お家の中にも自然や緑が欲しい方は是非苔を使ったテラリウムを始めてみてはいかがでしょうか?