ガーデン

木々を愛でる庭

新潟市I様邸

外構の一部は新築時に施工済みでしたが、メインガーデンとファサードの植栽は未整備のままでした。施主様は建物正面に木々を植え和モダンで落ち着いた雰囲気に、メインガーデンは眺める庭にしたいと考えておられました。そこで雑木を軸に植栽を構成し、苔と宿根草で足元を整えることで、景観の深みと維持のしやすさを両立するプランをご提案。苔やウッドチップによる被覆で雑草を抑え、長く快適に楽しめるローメンテナンスの庭を実現しました。

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新築時に一次外構でファサード部分の門柱とアプローチまで終了していた状態。
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ファサードには植栽と照明を配しました。アプローチ沿いにはアオダモ、コハウチワカエデ、ツリバナなどを植え、春の花、夏の緑、秋の紅葉といった季節の変化が楽しめます。足元は苔でやわらかく覆い、歩くたびに目に入る緑が日常の喧騒を忘れさせ、夜は照明が樹姿をやさしく浮かび上がらせて静かな景色をつくります。
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木々の足元には石を据え、苔を貼り、日陰に強いヤブランや、縁起の良いマホニア・コンフューサ、コバノズイナ、アナベルなどを植栽。花色は白を基調にした上品な色合いで、春の開花から夏の緑、秋の紅葉など、季節ごとの表情を穏やかに楽しめる庭です。
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カーポートからリビング前のメインガーデンへの入口に千本格子を設け、外部とプライベート空間をやわらかく仕切りました。コンクリート土間から植栽を挟んで配置した格子越しに、奥の樹木が見え隠れすることで、庭に自然な奥行きと期待感が生まれます。
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リビングの掃き出し窓から続く沓脱石は御影石のビシャン仕上げ。滑りにくく安心で、素朴で温かみを感じる風合いが魅力です。
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御影石の沓脱に腰を下ろすと、視線は自然と庭へ向かいます。木々の葉が風に揺れ、苔は柔らかな緑の絨毯のように広がります。冬の低い日差しが枝の影を長く伸ばし、直線的なコンクリート柵板の無機質さと苔庭の野趣が、現代的な趣を際立たせます。
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夜のライティング。樹影が外壁に映り込み、幻想的な雰囲気を醸し出します。